新築で食洗機を付けて後悔する人の条件

食洗機を付けるべきか悩む人はたくさんいます。使ったことがない人にとって便利にも思えるし、でも付けても使わなかったり聞いてないデメリットがあったら後悔しますよね。

今回は食洗機のデメリットを5つ紹介して、どんな人が食洗機を付けたら後悔するのか、実際に食洗機を自宅に付けている住宅業界歴20年の管理人がお伝えします。

そもそも食洗機とは

食洗機とは、使い終わった食器などを中に入れると自動で洗って乾燥してくれる機械です。キッチン本体に大きな引き出しのように埋め込まれた「ビルトイン型」と、キッチンの上に置く「据え置き型」があります。ビルトイン型はキッチン上の場所を取らない良さがあり、新築時に付けるか付けないかが選べます。

デメリット

食洗機には明確なデメリットがあります。まずそれを知ってから付けるかどうか考えましょう。

洗い残しがある

食洗機は洗濯機のように中に洗剤を入れ、水をためて食器を洗います。洗い終わると、下から高温のシャワーが勢い良く吹き出し泡や汚れを落とします。これでたいていの汚れは落ちますが、以下の汚れは洗い残しになることがあります。

・ご飯粒

・焦げ

・油汚れ

実際に使った感じでは、7〜8回に1回の割合で洗い残しがあります。次に紹介するように、食べかすを事前に水で流すと10回に1回くらいに減りますが、それでも洗い残しをゼロにすることはできません。

カスやこびり付きを取る手間がある

洗い残しをできるだけ少なくするには、食洗機に入れる前にご飯粒や焦げ付きなどを水で流しておきます。これを「下洗い」と表現しているサイトもあって「1回手で洗うの?それ2度手間じゃん!」と思う方もいるようです。「水で流すならついでに洗った方が早くない?」と感じる方もいるでしょう。

音がうるさい

音は結構うるさいです。掃除機ほどではありませんが、キッチンにいるとリビングから話しかけられても聞こえないときがあります。ドラマや映画を静かに見たいときは耳ざわりなので、タイマーで深夜に動くようにしましょう。

またキッチンに寝室が面しているプランだと、寝るときに食洗機の音が聞こえてしまう可能性があります。家の中の壁は基本的に防音対策はされていないので「音が気になると寝られない」タイプの人は注意しましょう。

一度に洗える量が少ない

わが家の食洗機は6人用ですが、大人2人、子供2人の4人分できつきつです。長男は中学生で食器は大人サイズです。これから下の子も成長してサイズアップしてきたら、1回で洗い切るのはけっこう厳しいかも。また鍋やフライパンはカラッポの食洗機に1個くらいしか入らないので手で洗っています。

洗えない食器がある

食洗機は高温のお湯で洗って乾燥も高温なので、食器の材質によっては変色や変形するものがあります。特に以下のものは注意が必要です。

・塗装していない木製のもの

・焼き物で薄くもろいもの

・耐熱ではないプラスチックのもの

食洗機を付けない方がいい人

食洗機を付けるべきかどうかは性格で決まると言っていいです。以下にご紹介する点に当てはまる方は食洗機を付けない方が後悔しません。

洗い残しが許せない人

洗い残しが少しでもあるとイラッとするという人は、食洗機を付けてもストレスに感じて使わなくなる可能性が高いです。これは私の奥さんもそうで「なんで全部きれいにしてくれないの?」とご立腹になるので、わが家では私しか食洗機を使いません。

担当したお客さんに「少しでも洗い残しがあると他の食器も汚く感じてしまい、全て洗い直す」という方がいました。この気持ちがわかるという人も、食洗機は付けないほうが幸せだと思います。

元が取れるかどうかで考える人

最後の方で説明しますが食洗機の宣伝文句の一つに「水道代がかからない」というのがあります。しかし水道代は確かに得になりますが、乾燥で電気代はかかるし、特に2〜3人の少人数の家族では宣伝文句のように年間何万も得はしないでしょう。なので残念ながら必ず元が取れるとは限りません。

もちろん機械である限り長く使えば必ず故障するので修理代もかかるし、壊れて入れ替えとなれば安くても5万以上はかかります。

でも掃除機を買うときに元が取れるか?とは考えませんよね?それは便利なのがわかっていて、お金を払ってでもその便利さが欲しいからですが、食洗機もそのメリットにお金を払ってもいい!と感じられる人向けの商品です。

現状の手洗いで不満がない人

現在手で食器洗いをしていて特に不満がないなら、食洗機を付ける必要はありません。不満もないのに付けると洗い直しや、掃除、故障などがあるたびに「やっぱりやめておけばよかった」となるでしょう。前の方で紹介した事前の水洗いを「それなら手で洗ったほうが早いんじゃない?」と感じる人も、やはり手洗いに不満がないと言えるので食洗機を付けなくて良いと思います。

乱暴に言ってしまうと食洗機を「実際に使ってみたらもしかして便利かも?」くらいに感じてるなら、付けなくても後悔しないと思います。

次にお伝えする食洗機のメリットを見て「ぜったいそれいい!欲しい!」と思えて、ここまでお伝えしたデメリットが我慢できるという人なら、食洗機を付けると幸せになれます。

食洗機のメリットと付けたら幸せになれる人

食洗機のメリットを改めて見ておきましょう。「このメリットが手に入るなら、紹介したデメリットは全然がまんできる!」という人はぜひ付けて下さい。くどいようですが食洗機は「誰でも使えば必ず喜べる」物ではありません。

食器洗い(家事)の時間を短縮できる

食洗機の最大のメリットは「時間が短縮できる」です。目立つ汚れをさっと水で流して食器を並べ、洗剤を入れてスイッチを押すだけなので、人間がやることは5分くらいです。

時間がない人、家に帰ってきて疲れ果てている人はこれが最大の魅力です。家に帰ってきてから食事の用意や子供の連絡や準備をチェック、洗濯物を畳んで・・・とやることがいっぱいな人、ただでさえ仕事に疲れてるのに食器を洗うは気が重い、誰かやって〜という人に食洗機は救世主です。

手荒れ防止になる

特にお肌が弱い人にこれは魅力的ではないでしょうか。私も手洗いを続けてると指先が割れてしまうので、とても助かります。

以上ですが、それだけ?と思った人は食洗機は付けない方がいいと思います。逆に時短、家事楽というところに強く惹かれた人は検討の価値が大いにありです。

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