新築に和室は必要?4つのデメリットと後悔しないポイント

和室を作るかどうか迷いませんか?最近作る人がめっきり減ったし、私の自宅も和室はありません。子どもたちが赤ちゃんのときから和室なしですが困ったこともありません。なぜ和室なしでもいいと思ったか、住宅業界歴20年の管理人がお伝えします。

理由①家の面積が増える

和室を作ろうとすると単純に家の面積が増えて予算もアップしてしまいます。独立した和室を作るのももちろん、リビングの一角に畳コーナーを作るのもそうです。畳コーナーなら独立和室ほど面積増えませんが、それでもリビング・ダイニングにプラス1.5坪前後増えます。坪60万円なら1.5坪増えると90万円です。

その金額をかけても次に紹介する欠点があるし、それほど使わないなと考えてわが家は和室を作らないことにしました。

理由②歳を取ってもいらない

歳を取ってから使うと考える人もいるかもしれませんが、老後に寝起きするなら実際はベッドの方が楽です。しかしベッドを置くと、畳はベッドの足の跡が付いてしまうし削れてしまいます。そのためフローリングの方が維持の手間がかからず、そもそも和室である必要はありません。

布団から寝起きするのは70歳を過ぎてくるとかなり大変なようで、ベッドにする人が増えています。昔の家は和室を作ることが当たり前だったので、畳で寝起きしているご年配の方もいます。ただし和室にベッドを置く方もとてもたくさんいらっしゃいます。歳を取るほどベッドの柔らかさや、特に起きて立ち上がる楽さが良いようです。

ただし和室かどうかは別にして、自分たちが年老いたら1階で寝起きする可能性が高いことは考えておきましょう。わが家は寝室を1階にしました。他にもリビングダイニングを広めに作って、将来セパレーションしてベッドを置けるようにするなど、対策を考えておくことをお勧めします。

理由③維持費がかかる

和室は表面の畳表の裏返しや交換、本体まるごと交換などの維持費がかかります。リビングの中に作る畳コーナーは常に使わない独立和室に比べて傷みが早くなります。目安は表裏返しや表交換で7〜8年くらい、交換で15年くらいが時期になります。

リビングにある畳コーナーの金額目安

畳数表の裏返しや交換=7〜8年本体の交換=15年
4.5畳60,000円〜フチあり100,000円〜
フチなし170,000円〜
6畳80,000円〜フチあり130,000円〜
フチなし230,000円〜

独立した和室はあまり使わないので長持ちしますが、それでも表の裏返しや交換で10年くらい、本体の交換は20年ぐらいです。またこの年数は畳の表が、最近主流の和紙や樹脂コーティングの畳材の場合で、本物の「い草」を使った畳はもう少し早まります。

ただ実際にこの年数通りにやる人はかなり少ないですが・・・

理由④アレルギー原因の恐れ

畳の表面の細かな目に、ダニが発生したり細かなゴミがたまったりしてアレルギーの原因になる恐れがあります。私がアレルギー持ちで子どもも同じだとかわいそうだな、と思って和室をやめました。もちろん和室をなくしただけでアレルギーが治るわけではありませんが、原因になりそうなものは減らしたいなと。

掃除をマメにすれば良いという意見もありますが、毎日しっかり掃除機をかけたり雑巾がけをしたりする自信がありませんでした(汗)

泊まる人がいないか?

これはデメリットではないのですが、よく自宅に泊まる人がいるかは和室を作る判断ポイントになりそうです。例えば実家のご両親が遠くに住んでいて来たときは何泊かするとか、自宅で友人とお酒を飲むことが多くそのまま泊まるとかです。

これはご家庭によりますが、よくあるようなら独立した和室を作るかリビングの畳コーナーを作って仕切ることができるようにすると、落ち着いて寝られると思います。

ちなみにわが家は建てておよそ10年ですが、今まで泊まったのは遠くに住むかみさんの友達1人だけです。お互いの両親は近くに住んでいるし、他に遠くの友人が来たこともありましたが近くのホテルに泊まってました。

好きなら和室を作りましょう

ここまでお伝えしたことはわかったけど、それでも和室や畳が「好き」なら和室を作りましょう。欠点を知った上で「和室は心が安らぐ」「畳でゴロゴロしたい」が満足になるなら全然オッケーです。後悔するのは「住んでから聞いてないデメリットを知る」ことですから。

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