【料金比較あり】新築でオール電化にして後悔する3つの理由!ガスとどっちがいいの?

「今はみんなオール電化ですよ」と言われても「本当に損しないの?」と不安になりませんか?

実はオール電化は一番料金が安いわけではありません。しかもデメリットもあるので、それをわかって選ばないと後悔する可能性があります。

オール電化とガスのどっちを選べば良いのか、住宅業界歴20年の管理人が解説します。

オール電化とは?

オール電化とは、家のエネルギー源をすべて電気にすることです。具体的には電気で料理をするIHと、電気でお湯を沸かすエコキュートを使います。
ところが料理とお湯を沸かすのはガスでもできるため、「電気代とガス代、どっちがお得なの?」と悩むことになります。

細かく言えば太陽光を使うかや、何で暖房するかによっても料金は変わりますが、まずはどのお宅にも共通の料理と給湯を比べるのがおすすめです。

その後で太陽光などを考えた方が、情報がすっきりして判断しやすくなります。

料金だけなら都市ガス<オール電化<プロパンガス

結論は、都市ガスが一番料金が安く、次にオール電化、最も高いのがプロパンガスです。

具体的な電気代とガス代については下の記事で検証しました。

IHとガスの料金比較!同じ料理を同じ時間で作ったらどっちが安い?

下の表はその記事で検証した、同じ料理を作ったときのIHとガスコンロの料金比較です。


都市ガスプロパンガスIH(オール電化)IH(ガス併用住宅)
最大火力で1時間21.30円107.26円77.4円79.38円
⅔の火力で30分7.1円35.75円25.8円26.46円
1ヵ月(30日)の料金213円1,073円774円794円

これはキッチンだけなので、お湯を沸かす料金は別にかかります。ただし熱を発生させるのは同じなので、都市ガス<オール電化<プロパンガス、の順位は変わりません。

料金は都市ガスが一番安いのですが、都市ガスが導入されていない地域ではオール電化が一番安くなります。

しかしオール電化には決定的な弱点があり、料金だけで選ぶと後悔する可能性があります。

オール電化で後悔する3つの理由

オール電化にすると後悔しかねない、3つの理由を紹介します。

災害時にキッチンが使えない

停電するとキッチンが使えないのがオール電化の最大の弱点です。

東日本大震災での停電では、わが家もキッチンで料理やお湯を沸かすことができずとても困りました。

しかも当時はガスコンロも火をつけたり操作したりするのに電気を使ったので、ガスを選んだお宅でも停電するとガスコンロが使えませんでした。

しかし今のシステムキッチンのガスコンロは、震災の教訓から乾電池で火がつくようになっているので停電でも料理ができます!

ただしガスボイラーは今でも電気が必要なので、お風呂やシャワーも停電だと出ません。

ガスを使う家にしても、停電すればキッチン以外は使えないので注意しましょう。

解決法

手軽にオール電化の停電対策をするならカセットコンロです!震災後の計画停電のときはほんとうに助かりました・・・

あのときはカセットコンロ用のボンベが品薄になったので、わが家では10本ほど買いだめしてあります。

また蓄電池は災害時用と割り切って、費用が出せる方は検討しても良いのではないでしょうか。

IHでも使える200V対応の蓄電池が100万円を切ってきています。

蓄電池はかけた費用の元が取れる設備ではありませんが、停電でもキッチンや冷蔵庫、エアコンなどが使えるメリットは大きいと思います。

昼間の電気代が高い

電力量料金が契約プランによっては昼間が高くなる点がオール電化の2つ目のポイントです。

オール電化を選ぶとキッチンはIHにして給湯は深夜に沸かして溜めておくエコキュートを使うと思います。

この場合は電気の契約プランを「スマートライフ」を選ぶと

午前1時〜午前6時の深夜から早朝は、17.78円

午前6時〜午前1時の朝から日中、夜までは、25.80円

と昼間が高くなります。

このため昼間も家にいるお宅では、お得になると思ってオール電化を選んだのに安くならない、昼間に冷暖房を使う夏冬は電気代が結構かかる、という事態になりかねません。

解決法

とにかく朝6時から午前1時までの電気をなるべく使わないことが大切です。

経済産業省の資源エネルギー庁が2019年に発表した「平成30年度エネルギーに関する年次報告」によるとエネルギーを使う消費割合は

1位 家電の動力と照明 33.3%

2位 給湯 29.1%

3位 暖房 25.7%

4位 キッチン 9.6%

5位 冷房 2.4%

になっているので、上位3つを意識して節電などをすると良いでしょう。

1位の照明は今の新しい家はLEDが付くし、2位の給湯はエコキュートを使っていれば昼間はエネルギーを使いません。

そこでまず1位の照明以外、つまり家電の電気代を抑えるようにします。具体的には

①洗濯機の乾燥と食洗機の乾燥をタイマーを使って午前1時以降にやる

②冷蔵庫が古ければ新しいものに変える

が効果が大きいです。熱い冷たいを作り出す機械は、とにかく電気を食うからです。

電気の暖房は時間がかかる

そのため家を建てるにあたっての省エネのポイントは3位の暖房をいかに省エネにするかです。
この調査でもわかるように、暖房は冷房の10倍以上ものエネルギーを使いますからね。

各種の暖房器具ごとの電気代比較は後日記事にしたいと思います。では暖房には何を選べば良いのか?

まず知っていただきたいのが、電気の暖房は温まるまでとても時間がかかる、という事です。

わが家では暖房にエアコンと温水式の床暖房を使っています。吹き抜けということもあってエアコンだけだとリビングが温まるまでとても時間がかかります。

だいたいリビング全体が温まるまで30分くらいですが、一番困るのはエアコンは外が寒いと効きが悪いということ。

寒い時こと早く温めたいのですが、エアコンは外気の熱を取り入れて温める仕組みなので仕方がありません。

これはある程度予想できたことなので、わが家は床暖房を併用することで解決できています。

ただし床暖房も3つの方法があって、選ぶときには注意が必要です。

①ヒートポンプを使った温水式
②灯油やガスなど火を使った温水式
③電熱線を使ったヒーター式

③が一番温まるのが早くて①が最も遅いです。ヒートポンプ式は温まるまで真冬だと2時間くらいかかります。朝起きてつけても出勤するころですよね。

でも③が一番電気代がかかって①がもっとも安いです。よく床暖房を使ったら月に電気代が3万も4万もかかった!というのはたいてい③です。特に昼間も寒くて床暖を入れたくなるような寒い地域で③は要注意です!

残念ですが、はやく温めたい場合は電気代がかかることを覚悟する、電気代を抑えたいなら温まるまで時間がかかることを覚悟する、になります。

また電気代は昼間がもっとも高いため、昼間家にいて暖房を使うと高く、共働きで昼間は家にいないとかなり安くなります。

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