ウッドデッキがいいなと思っていても、本当に必要?せっかく作ったのに使わなくならない?メンテナンスは?税金が高くなるって聞いたけど?などの疑問が頭の中で渦巻きます。
そこで我が家も作ったウッドデッキを使ってみての実感やデメリットとメリット、作るべき人、作らない方がいい人など徹底的に解説します。
メンテナンスは材質次第
ウッドデッキはメンテナンスが大変と聞いて心配な方もいますよね。
でもメンテナンスは材質次第なので、以下の主な3種類を知っておけば大丈夫です。
ソフトウッドはメンテナンスが大変
ウッドデッキの材質がソフトウッドと呼ばれる、エゾマツやパイン材、レッドシダー、もみの木などだと、少なくとも1年に1回は腐れ対策で塗装を行う必要があります。
樹種や広さにもよりますが、自分で塗るなら2万円前後、業者に依頼すると7万円〜の出費です。
3年間隔で大丈夫という会社もありますが、日当たりや風通し、水はけなど環境で変わるので、1年に1回は塗装と思っておいた方が安全です。
そして手入れをしても寿命は10〜15年程度で、後で出てきますがすっごく安い訳でもないことを考えると、決してコストパフォーマンスが良いとは言えません。
ハードウッドはメンテナンスフリー
ウリンやイペ、セラガンバツ、イタウバ、アマゾンジャラなどのハードウッドと呼ばれる樹種は、耐用年数が20〜30年以上、しかも無塗装でもメンテナンスはいりません。
ただ徐々に変色はするので気になったら塗装しても良いですが、耐久性に影響はないので塗装しなくても大丈夫です。
多少ささくれが出る樹種もありますが、サンドペーパーでこすればすぐに取れてしまいます。
難点は非常に硬く重いためDIYでは根性が必要なことくらいで、値段は少し高いですがノーメンテナンスで寿命が長いことを考えると、決して割高ではありません。
人工木は手間もお金もかからない
これは樹脂と木片を混ぜた材質で、表面がスベスベしているので汚れが付きにくく、しかもソフトウッドのような定期的な塗装がいりません。
本物の木と比べると風合いは落ちますが、そのメンテナンスフリーさが人気です。
しかも大手エクステリアメーカーの主力ウッドデッキがこの人工木なので、値段も競ってくれて大変お手頃です。
ただ欠点は長期間使っていると変色はおきてくる(これは天然木でも避けられないけど)ことと、真夏は表面が熱くなって裸足では歩けないことです。
耐用年数はおよそ20年前後と言われているので、金額の割には優秀です。
それぞれの金額目安
以下にそれぞれの金額の目安を書いておきます。
例:広さ4帖(約6.6㎡)
①ソフトウッド 塗装済み 200,000円
②ハードウッド 無塗装 300,000円
③人工木 150,000円
ちなみにわが家はメンテフリーで、単価が安い分広くできる人工木で、約6帖のウッドデッキを造りました。
熱い寒いは?
外なので当然ですが子供と遊んだり、ティータイムをしたりなどは、真夏や冬は無理です。
夏の日差し対策でオーニングや屋根を付けても、日陰はその半分くらいしかできず、うちの子たちはその狭い日陰に小さくなって遊んでます・・・
これは意外と知られていない事実で、私も恥ずかしながら付けてから知りました。
そのため夕方はともかく日中も使える時期となると、春や秋口の天気のいい日に限られ、残念ながら1年中楽しむことはできません。
税金は基本かかりません
ウッドデッキを作ったら固定資産税がかかるよ、という声をたまに聞きます。
しかし結論から言うとウッドデッキ=床だけでは税金はかかりません。
課税対象になるのは登記すべき建物の基準を満たしたものであり、その条件は以下の通りです。
①屋根と周りに壁がある
②土地に固定されている
③建物として使える
つまり床だけ、あるいは床と屋根だけなら登記の対象にならない=課税対象にならないのです。
ですので
・デッキだけ
・デッキと手すりがある
・デッキ上にオーニングがある
・デッキに柱を立てて屋根が付いてる(壁はない)
これらは税金はかからないのです。
(※課税対象の基準は各自治体独自の判断もあり、上記以外でも課税されるケースもあるので、心配な方は役所に確認しましょう。)
逆に屋根も壁もある、となると税金対象となる可能性は高くなります。
ですのでウッドデッキに似たものでサンルームがありますが、こちらは課税対象になる可能性が高く、検討している方は注意しましょう。
ちなみに金額例で出したような大きさのウッドデッキが、もし課税されるとしたら1,000円〜2,000円/年、くらいかと思われます。
サービス品に要注意
興味はあまりないけどサービスで付くって言われて迷ってる、という方にウッドデッキはおススメしません。
もともと欲しかった!という人はいいですが、サービスだからという理由だけで欲しくもないのに付けてしまうと、メンテナンスは重荷です。
サービス品がソフトウッドでしかも無塗装だとしたら、年一回の塗装をさぼるとすぐにボロボロになり、しかも処分にお金がかかるしで良いとこなしです。
あとサービス品はだいたい狭いので遊んだりくつろいだりができず、洗濯を2階に干すお宅だと使いみちがないんですよね。
サービス品でもプラス費用を払ってしっかりと塗装をしてもらうか、欲しくもないなら断るのもありです。
ウッドデッキのメリット
リラックススペース
テーブルと椅子を出して天気のいい日にはお茶をしたり、ランチをしたり、本を読んだりと、くつろぎのスペースとして使えるのがウッドデッキの大きな楽しみの一つです。
思い立ったらキッチンから飲み物を持ってふらっと出られる気軽さもいいですね。
ただし住宅地で隣家や道路からの視線が気になってリラックスできない!という方は外構エクステリアで、柵や植樹でしっかり目隠しをしましょう。
この視線の問題さえクリアすれば「デッキでリラックス」は本当に快適で、個人的にはおススメしたい最大のメリットです。
子供やペットの遊び場
我が家ではデッキのメインの住人は子どもたちです。
小さなころはレジャーシートを出してピクニックごっこをしたり、ビニールプールで遊んだり。
そして小学生になった今では、テーブルを囲んで近所の子供達とカードゲームをしたりと一番使っています。
この光景を見るたびにウッドデッキを作って良かったな〜と思います。
ペットがいるお宅でも日光浴させたりお昼寝させたり、お茶のパートナーになってもらうのもいいですね。
洗濯物干しスペース
ウッドデッキにラックを出して、洗濯物を干すスペースとして使うこともできます。
もちろん2階のバルコニーでもいいのですが、デッキなら濡れた洗濯物を運ぶのが非常に楽です。
取り込むときも1階で家事をしていながらサッと移動できるので無駄がありません。
またリビングのクッションやソファーの座面、ラグなどを干す場所としても活用できます。
もちろん普通に庭にラックを置いて干しても良いのですが、リビングの床面と同じ高さというのは慣れるととても楽です。
特に年を取ったときにありがたみが増すでしょう。
公園やカフェがあればウッドデッキはいらない?
メリットの子供やペットのプレイスペースは、近所に芝生もある公園があれば代用できるのでしょうか?
広さはデッキの比じゃありませんから、思い切り身体を動かして遊ぶならデッキはかないません。
またカジュアルなオープンカフェが近所にあれば、くつろいだり気分転換には最高ですよね。
しかも準備も片付けも不要で、美味しいメニューがあれば言うことなし!
ただデッキには思い立ったらすぐできる!冷蔵庫がすぐそこ!メイクもだいたいでいい!しかも無料!という大きなメリットがあります。
当たり前ですがどれも良い点がありますよね。
つまりお互い代わりになるのではなく、気分などによって使い分けるものではないでしょうか。
似ているけど違うサンルーム
サンルームとは屋根があり周りをガラスや樹脂のパネルで囲まれた、家に付属する小空間です。
サンルームのメリット
サンルームはウッドデッキと違い、屋根があり周りも囲まれているので、雨や風の影響を受けません。
天気の良い日なら囲いを開けて、開放的なウッドデッキ的な使い方もできますし、広ければ子供やペットの遊び場、お茶をするスペースとしても使えます。
また洗濯物干しとしても雨や花粉が防げて、囲いを閉じれば丸見えにならず防犯できるという万能選手です。
サンルームのデメリット
ただデメリットとしてはやはり金額が70万円前後〜と高額なこと。
機能を絞ればもっと安いものもありますが、ウッドデッキの代わりというと全開放ができる商品になり、しかも広さがあるとなかなか高額です。
しかも数千円ですがサンルームは固定資産税が毎年かかります・・・
ウッドデッキの足りないところを持っているサンルームですが、このコストをどう考えるかが最大のキーポイントですね。
サンルームに関心のある方は、他のメリット・デメリットも紹介している記事があるので下のリンクからどうぞ。
「共働きで洗濯物をどこに干す?5つの干す場所とメリット・デメリット」
付ける前に考えておくこと
広さ
広ければそれだけ色々なことに活用出来ますが、当然費用がかかるので、自分たちはまずどういった使い方をしたいか?を考え、それに合った広さを考えます。
洗濯物を干すのがメインなら、横幅がしっかり取れてい奥行きはそれほど必要なく、面積は3帖ほどでも十分に活躍してくれます。
一方で子供の遊び場や、テーブルと椅子を置いてくつろぐのにも使いたいなら、6帖以上は欲しいですね。
プラン(図面)で見ると4帖程度でもテーブルと椅子は確かに置けるのですが、椅子がデッキのギリギリ端にくるので、落ちそうで怖いです。
また子供が一人なら大丈夫ですが、何人かで遊ぶとなるとやはり4帖程度だとギリギリ。
まずは自分の使い方で必要な広さを把握しましょう。
屋根
デッキで子供を遊ばせたり自分たちがくつろいだりするなら、屋根は絶対に付けて欲しいです。
オーニングやタープは前にお話ししたように、その大きさの半分くらいしか日陰にならないので、デッキ全体を日光から遮りたいのであれば余裕を持った大きさが必要です。
また出したりしまったりの面倒さが商品ごとでだいぶ違うので、かならず確認しましょう。
費用はかかってしまいますが、柱を立てて屋根を付ければ出し入れの手間もなく、風にあおられる心配もありません。
アルミの柱に樹脂の半透明屋根(遮熱効果のあるもの)なら手頃ですし、木でパーゴラを組んで天蓋やシェードを付けるのもおしゃれでいいです。
いずれも大きさをしっかり取ることと、自分で設置するならその手間を確認することが重要と言えます。
無くても困らないのに付ける理由とは
ウッドデッキは無くても困らないものです。
メリットも娯楽の色合いが強いし、洗濯干すのもデッキじゃなくても出来ることです。
でも実用性ばかりの家はちょっとつまらないというか寂しいかな、と私は思ってます。
なので自分や家族が少しの時間でも楽しく笑顔になれるなら、デッキに限らず一つや二つ娯楽的なものを付けるのをおススメしてます。
忙しい毎日の中でちょっとだけでもストレス解消が、手軽に自宅でできたら良くないですか?
ネットで調べているだけだと不安になるばかりで、よくわからん!になっちゃうので、ぜひ使う人=家族に意見を聞いてみましょう。
他の家族や子供が欲しい!と言うなら、自分もいいかな?と思っているなら、それでいいじゃありませんか!
ウッドデッキ、ぜひ付けましょう!
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