共働きに楽なのは?浴室乾燥機VS洗濯乾燥機の電気代やシワ、匂いを比較

我が家には浴室乾燥機と洗濯乾燥機(ドラム式)の両方があります。

共働きなので洗濯や干すのが帰宅後のため、とにかく干す時間を短縮したくて導入しました。

そこで実際使ってみての比較、電気代やシワだけでなく匂いや乾燥できる量の意外な盲点など、メリット・デメリットを詳しく解説します。

 

電気代は浴室乾燥機の方式で大きな違い!

まず最も気になるであろう1回当たりの電気代を比較します。

浴室乾燥機の電気代

浴室乾燥機には2種類の乾燥方法があります。

ヒーター式

ヒーター式は中にある電熱部を電気の力で発熱させて温風を出します。

簡単に言えばドライヤーとほぼ一緒です。

・電気代:174円

・乾燥時間:5時間

・設備代3万前後

・毎日使うと5220円/月

ヒートポンプ式

ヒートポンプ式は空気中の熱を集めて温風を作る方式。

ドラム式洗濯乾燥機もこの方式で、ヒーター式より電気代が少なくて済みます。

・電気代:48円

・乾燥時間:2時間30分

・設備代10万前後

・毎日使うと1440円/月

ヒーター式とヒートポンプ式、どっちがお得?

毎月の差はは5,220円ー1,440円で3,780円、年間なら45,360円。

もちろんヒートポンプ式は設備代が7万円余計にかかりますが、毎日使って1年半、週に5日程度でも2年でその差は回収でき、それ以降はヒートポンプ式の方がお得になる計算です。

2年で買い換えることはないでしょうから、新築時に選べるならヒートポンプ式がおススメですね。

※電気代算出条件

4人家族一日分の量の目安とされる6kgの洗濯物を乾燥

1坪のユニットバス

新電力料金目安単価 27円/kWh(税込) 50Hz。

乾燥時間は冬期、梅雨時期は50%前後プラスになります。

参照資料「Panasonic ヒートポンプ式 サニタリー&バスコンディショナー」

http://sumai.panasonic.jp/air/kanki/hp/

 

洗濯乾燥機の電気代

では洗濯乾燥機(ドラム式)はどうでしょうか。

条件は同じ6kgの洗濯物、ドラム式(熱源はヒートポンプ式)です。

 電気代:約25円

 水道代:約14円

(洗濯乾燥機は熱くなった水蒸気を冷やして排水するために水道水を使います)

 乾燥時間:約3時間

両方を比べると

毎日使った1年間の電気代は

浴室乾燥機(ヒートポンプ式):17,520円

浴室乾燥機(ヒーター式):63,510円

洗濯乾燥機:14,235円(水道代含む)

浴室乾燥機のヒートポンプ式と洗濯乾燥機の差は、3,285円でわずかと言える範囲でしょう。

ただしヒーター式と洗濯乾燥機の差になると年間54,385円!

家族4人で1回ディズニーランドへ行ってお釣りがきますね・・・

お子さんが運動部に入って洗濯物が増えれば、さらに大きな差になるでしょう。

浴室乾燥機を選ぶときはヒートポンプ式が良いですが、あとは洗濯乾燥機(ドラム式)と浴室乾燥機(ヒートポンプ式)の電気代以外の違いをチェックして、どちらが自分に合うのか考えてみましょう。

 

仕上がりを比較

次にそれぞれの仕上がり、つまりシワがどれくらいなのかを比べてみます。

ほとんどシワにならない浴室乾燥機

浴室乾燥機に干すとほとんどシワになりません。

普通にハンガーやピッチに干すので当たり前ですが、事前にしっかり広げてあげればシワは外干しと同じです。

洗濯乾燥機はほったらかしだとシワシワ

こちらは洗濯物をぎっしり入れた状態で乾燥させると、ほとんどの洗濯物がシワになります。

それを防ぐには洗濯が終わったら止まるようにしておいて、そこで一部を取り出してから乾燥をスタートし、取り出したものは部屋干しです。

つまり洗濯スタートを押したら、あとはほったらかしで乾燥までしてくれるのではなく(そういう機能も付いてますが)、干す作業はあるということです。

ただしそれは説明書にも書いてあることで、洗濯量と乾燥できる量は違っており、洗濯量が11kg可能でも乾燥量は6kgだからなのです。

洗濯乾燥機でシワを減らすコツ

我が家では一回の洗濯で目一杯の量を回すのですが、洗濯が終わったらYシャツや綿のTシャツやポロシャツ、パンツ類、羽織系などシワになりやすいものを出し、部屋干しへ回して量を減らします。

残り(下着類やタオル、ポリエステル系のもの)でだいたい半分強になるので乾燥スタート!という流れでやっていて、これなら気になるシワはほぼ防げます。

タオル類は洗濯乾燥機が一番ふっくら

しっかり量を半分くらいにして(6割くらいでもOKですが)乾燥させれば、特にタオル類はとてもふっくら仕上がってくれます。

これは浴室乾燥機はもちろん外干しや部屋干しなど、他のどの干し方よりも圧倒的にふっくら。

このふっくらを知ってしまうとタオル類だけでも洗濯乾燥機を使いたくなります。

干す手間を比較

共働きの方はこの干す手間を一番軽くしたい!という方が多いでしょう。

我が家は部屋干しスペースを作ったので、干す時間帯は問題なかったのですが、結局干す手間を何とかしたくて後から洗濯乾燥機を買いました。

洗濯乾燥機からシワにならないよう一部の洗濯物を取り出して、2階の部屋干しスペースへ運ぶのは少し面倒です。

しかし干す量はシャツなど大きなものだけなので、比較的すぐに終わります。

一方で浴室乾燥機は洗濯機のすぐ横にあって運ぶのは楽ですが、洗濯物を全部干すので結構たいへんです。

靴下や下着、ハンカチなど、こまごました物が子供のものまであると干すのに結構時間がかかり、仕事で疲れた体にはこたえます。

両方使ってみた結果、我が家にとっては距離より量が大変だとわかり、干す手間は洗濯乾燥機が楽という結論になりました。

 

乾燥後の匂い比較

洗濯乾燥機は匂いが付くことあり

洗濯乾燥機の匂いの情報はネットで調べるとたくさん出てきます。

まずは使い始めの匂いで、我が家も購入直後から発生しましたが、これは徐々にしなくなっていきました。

次が使っているうちにだんだん匂ってくるケースで、我が家は購入後1年ちょっとしたころからするようになりました。

実はこれは原因がはっきりしていて、ズバリお手入れ不足!

我が家も恥ずかしながら匂いがしてから知り、この後ご紹介する①②をやってみたら効果大でした。

またお手入れではありませんが、③も気にするようにしてみるとさらに効果があったのでおススメです。

洗濯乾燥機の匂い解決策

乾燥フィルターや排水フィルターをこまめに掃除

乾燥フィルターにホコリが詰まると乾燥効率が悪くなり、生乾きの匂いが付く原因になります。

比較的掃除しやすい位置にある機種がほとんどなので、動かす前に必ずきれいにしましょう。

また排水フィルターの掃除も匂い対策には重要で、毎日洗濯するなら週に2〜3回は掃除したいところです。

なまけてゴミが溜まった排水フィルターの匂いを嗅ぐと、これが原因か!と実感することがあります。

洗濯槽ドラムの清掃

洗濯槽ドラムの裏側は普段見ることができませんが、ある程度使っているとカビが生えて匂いの原因になります。

そこで定期的に洗濯槽クリーナーできれいにしてあげると、生乾きのような匂いを防いでくれます。

おススメは塩素系のもので、1〜2ヶ月に一度(商品の推奨頻度)のペースで使ってみましょう。

ただし赤ちゃんがいて肌への影響が心配な方や塩素の残り香が気になる方は、効果は若干落ちますが酸素系のクリーナーもあります。

匂いの元になる洗濯物は部屋干しへ

・使ってかけておいたバスタオル

・ポリエステル素材の衣類(スポーツTシャツなど)

これらは繊維の奥に匂いの原因となる雑菌が繁殖しやすいのですが、1回の洗濯量が多いとそれが取り切れず、そのまま乾燥してしまうと熱で匂いが増し、他の洗濯物に移ってしまいます。

この匂いの元になる洗濯物は、乾燥をかける前に取り出して部屋干しにすることをおススメします。

浴室乾燥機は匂いなし!

浴室乾燥機は生乾きの匂いがほぼ付きません!

これは浴室乾燥機の最大のメリットかも知れません。

ただし上記の、使ってかけておいたバスタオルやポリエステル素材の衣類などのように、洗濯物そのものに雑菌による匂いが付いている場合は、残念ながら取れません。

どちらも1回で4人家族分を乾燥できない

洗濯乾燥機は1回に乾燥できる量が少ない、というお話をしました。

確かに比べると浴室乾燥機の方が多く乾燥出来ます。

しかし4人家族の洗濯物でもちょっと多めな時は、浴室乾燥機でも厳しいときがあります。

こどもが服を汚して着替えたり、スポーツの習い事などでウェアを洗う必要があったりすると、もうアウト。

結局どちらも別の洗濯干しスペースは必要になります。

これは結構盲点になっていて、完全に乾燥機に任せたいと考えてる方は注意して欲しいです。

その他のメリットや注意点

その他のメリット・デメリットを簡単にお伝えします。

・浴室乾燥機
 ◯乾燥させると浴室のカビ防止にもなる
 ☓乾燥している時はお風呂に入れない
 (入るのが遅い人、不規則な人は注意)

洗濯乾燥機
 ☓音がうるさい
 (隣が寝室の場合は注意です)

まとめ

迷う方の多い「浴室乾燥機か洗濯乾燥機か」ですが、どちも完璧ではなく注意点があります。

以下のまとめを参考に、どのメリットを重視するか、どの欠点ならガマンできるかを良く考え選すようにしましょう。

年間電気代
・浴室乾燥機(ヒートポンプ式):17,520円
・浴室乾燥機(ヒーター式):63,510円
・洗濯乾燥機:14,235円(水道代含む)

洗濯乾燥機
・電気代は洗濯乾燥機が最もお得 
・全ての洗濯物を乾燥できないので干す作業あり
・タオルがふっくら!
・干すのは量が少なく楽
・匂い対策にはお手入れが必要

浴室乾燥機
・ヒートポンプ式とヒーター式で電気代が違う
(ヒートポンプ式は洗濯乾燥機と電気代は変わらない)
・シワなく乾かすことができる
・全部干すので量があって大変
・匂いがない!

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