新築でスキップフロアを作って後悔しない3つのコツ

スキップフロア

スキップフロアとは階段を何段か上がった先に作るフロアで、ただ広いだけのリビングではなく変化が出てオシャレに見えます。またその下を収納にしたり取り方によっては1階と2階の両方を見渡したりできます。

他のお宅ではなかなか見ないので満足感がアップし、収納を増やせるので限られた敷地に建てるならスペースの有効活用にもなります。

しかしスキップフロアには良い面だけでなく、注意していただきたい部分もあります。それを知った上で採用して、建ててから後悔しないようにしてください。

多用すると逆に無駄を生む

最も見落としがちなのがスキップフロアには階段が必要で、あまり作りすぎると階段が増えて家の面積を無駄にしかねない、ということです。

たしかに階段下は収納に使えますが、1階の中で作るスキップフロアは階段が2〜3段でその下は低すぎてあまり使えません。もちろん小物ぐらいは入りますが、だったらその面積を普通のクローゼットにした方がはるかにたくさんの物が入ります。

1階と2階の中間に作るスキップフロアなら階段の段数が6段前後になるのである程度の物が置けるし、オープンステアなら家具や家電も置けます。

これは程度の問題で、別に1ヶ所くらいなら良いと思いますが、スキップフロアの紹介例を見ると何箇所も2〜3段の階段を取っていてちょっともったいない気がします。見た目は何箇所もスキップフロアがあるとこだわり感がアップしますが、実用的にはもったいない面もあります。

低い階段はちょっともったいないので、その高さのスキップフロアはほどほどにした方が無駄がないと思います。

冷暖房効率は悪くなる

スキップフロアは何の対策も取らずに作ると、冷暖房効率が悪くなる恐れがあります。図面で見るとわかりにくいのですが、たとえばリビングに隣接したスキップフロア壁や扉で仕切らずほぼオープンなため、リビング+スキップフロアという広々した空間になっているからです。

さらにリビングにスキップフロアがあり2階へ上がるのもリビング階段になっているなら、かなり余裕を持った畳数用のエアコンを付けるようにしましょう。また断熱性能の高い家を選ばないと、相当な電気代がかかるうえに夏暑くて冬寒い生活になってしまいます。

スキップフロアは吹き抜けやリビング階段と同様に、冷暖房効率を高める対策を必ず取るようにしましょう。

住宅会社の経験値の差が出る

スキップフロアは作る住宅会社によって満足度た大きく変わります。限られた空間を有効に活用し、より使いやすくオシャレなスキップフロアにするには経験とセンスが必要だからです。

スキップフロアは横の広がりだけでなく縦方向の組み合わせも考えながらプランニングするので、立体的に空間を捉えなければいけません。しかも無駄なく使いやすくそれぞれのフロアを組み合わせるには経験から得た知識も必要です。

このため経験の少ない住宅会社に頼んでしまうと、単に2、3段のステップを作っただけの無駄で使いにくいスキップフロアになる可能性があります。

さらにお客さんは図面を見せられただけでは、どういうスキップフロアになるかわかりにくいものです。そこでパソコンで3Dの立体図を見せたり、かんたんな模型を作ったりして伝えてくれる配慮もほしいところです。

スキップフロアは住宅会社の経験値によって満足できるか、やらなければよかったと後悔してしまうかが大きく分かれるプランですのです。必ず実際に作った例を見せてもらい、ステキなスキップフロアをたくさん作った実績のあるところへ頼みましょう。

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