料理が疲れる…キッチンで後悔しないための3つのポイント

キッチンはできるだけ使いやすくして、毎日の家事を少しでも楽にしたいですよね。IHや食洗機も大切ですが、キッチンを楽にするのは実はそれ以外も大切です。使ってみてから「なんか疲れる・・・」と後悔しないため、見過ごされがちなキッチンを楽にするポイントを、平日は毎日家族の料理を作っている管理人がお伝えします。

キッチンの高さ

キッチンの高さはとても大切です。低すぎると腰が前かがみになって疲れやすくなったり腰痛の原因になったりします。逆に高すぎると、まな板にのせた物を切るときに力を入れにくくなります。

多くのキッチンは、高さを使う人に合わせて決められるようになっています。細かく決められるメーカーもあれば、5センチ刻みで変えられるメーカーもあります。身長の低い方や腰痛持ちの方は、慎重に決めることをおすすめします。

最適な高さの目安は「身長÷2+5センチ」ですが、腕の長さなど個人差があるので実際のキッチンに立って決めていくと間違いありません。家の中でスリッパを履く人は、スリッパを履いて高さを決めると良いでしょう。

不親切な営業マンを見抜くのにも使える

営業マンの中にはこうした打ち合わせをとても面倒くさがる者がいて、適当に決められてしまうことがあります。契約後の打ち合わせを設計士やコーディネーターがやるなら良いですが、営業マンがやるスタイルの住宅会社は要注意です。

「身長÷2+5センチ」は、キッチンの打ち合わせをしっかりやっている人なら知っていて当然のことです。契約前の営業マンに「キッチンの高さはどうやって計算するんですか?」と聞いてみると良いかもしれません。

作業スペースの広さ

作業スペース

私が一番疲れないために大切だと思うのは、IHとシンク(流し)の間の作業スペースです。ここが狭いと料理がしにくくなります。まな板を置いて食材を置いてボールを出して、とやっているとすぐにいっぱいに。この広さは見落としがちですが、必ず確認して作業スペースの狭いキッチンを選ばないようにしましょう。

私がいいなと思ったのはクリナップのSTEDIAで、シンクとIHの位置を1mm単位で移動できます。これでメインの作業スペースを広く取ったり、シンクを中心に左右のスペースを均等に取って2人で調理をしやすくしたりと、自分たちが使いやすいようにアレンジできます。

ポイントはキッチン本体の幅

調理スペースを広く取るときに注意したいのがキッチン本体の幅で、これは何種類かありますが255cmか270cmを標準設定にしている会社が多いと思います。IHとシンクのサイズは選択肢があまりないので、このキッチン幅によって作業スペースの幅も変わります。

たとえば255cmと270cmの違いは15cm。たった15cmと思うかもしれませんが、作業スペースが15cm違うと実際の作業のしやすさは結構違います。

270cmやそれ以上の大きいキッチンを選べば、作業スペースも広くなるしシンクも大きいタイプが選べます。さらに下の収納も広く取れますが、標準装備は255cmまでで270cm以上の大きいサイズにすると追加料金がかかるメーカーもあります。

営業マンはお金のかかることは教えない

営業マンには「お金がかかる選択肢は教えない」という習性があります。「あそこのメーカーは高い」と思われたくないためですが、毎日使うところは多少お金をかけても便利にしておいた方が満足度が大きくアップします。

大きいキッチンはそれだけスペースが必要なのでプランにも影響しますが、サイズアップが可能か?いくらかかるか?どれくらい作業スペースが変わるか(これは数字だけでなくショールームのキッチンに立って確かめましょう)を必ず聞いておくようにしましょう。

食器棚との距離

キッチン本体と後ろにある食器棚との距離は、どう使うかに合わせると使いやすさがアップします。キッチンと食器棚は本来できるだけ近い方が、料理をしながら振り向いてすぐに食器棚に手が届くため、テキパキ料理を進められます。

しかし料理をご夫婦でしたりお子さんも手伝ったりするお宅だと、キッチンと食器棚の間が近いと通りにくくなります。料理を運ぶときには邪魔になるし、包丁を使っている人の後ろを通ってぶつかれば危険です。

キッチン本体と食器棚の間の距離は一人だけで調理するなら80〜90cmぐらい、2人で調理して行き交うことが多いなら1m〜1m10cmぐらいがおすすめです。

キッチンの奥に冷蔵庫を置かない

ちなみに幅ではありませんが、キッチンの入り口から見て奥に冷蔵庫を置かないように注意しましょう。冷蔵庫が奥だと、料理をしている人の後ろを通って他の家族が飲み物やドレッシングなどを取りに行きます。一人で調理する通路幅で設計してあると通るたびに邪魔になります。

これは家のプランニングの基本なので、住宅会社の設計士はそのような間取りにしませんが、お客さんが書いてきたプランをそのまま使ってしまうような住宅会社でたまに見かけるミスです。

ローコスト系で人件費を切り詰めていて設計士の人が忙しすぎる会社や、打ち合わせの回数制限をしている会社だと、「良くないのは分かっているけど直していたら時間が足りない」となるため注意した方が良いでしょう。

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