50代で家を建てるのは少し遅いかな、不安だなと思う方は多いでしょう。
注文住宅のような高額のものを建ててお金は大丈夫だろうか?という心配も大きいと思います。
そこで今回は50代で家を建てる場合のメリットデメリット、それから建てない場合の選択肢として老後も賃貸で生活するケース、さらに古いまま一戸建てに住むリスクについても解説します。
家を建てる3つのメリット
まず新しく家を建てる場合のメリットですが、今現在賃貸に住んでいる人だと次の3つがあります。
①部屋が広くて収納が増えて快適になる
②暑い寒いが解消されて住み心地が良くなる
③バリアフリーになって老後の怪我などの心配が少なくなる
1番の部屋が広くなり収納が増えて快適になるというのは確かですが、必要かどうかは人によると思います。
お子さんがまだそれほど大きくなくてしばらく一緒に暮らすなら、広くしてあげたいと考える人が多いでしょう。
ただ逆に狭い方が落ち着くとか掃除が楽という人もいます 。
2番目の暑い寒いが解消されるのは確実で、しっかりとした断熱施工をした新しいマンションでもない限り賃貸よりは新築の戸建ての方が優れています。
もちろん新築の家でも断熱性能はばらつきがあるので注意が必要ですが・・・
3番目のバリアフリーで安全というのは50代の方は結構切実に感じるとこではないでしょうか。
10年以内に還暦を迎えるので、足腰が弱って 躓いたりが起きるのはそう遠い未来ではありません。
家を建てるデメリットはお金が心配
次に家を建てるデメリットは 老後の資金が足りなくなってしまう可能性があることです。
ローンを使って家を建てれば、これから先の収入を支払いにまわさなければいけません。
ただし現在の家賃の支払額と同じぐらいか安いなら当てた方が良いわけですが、そのためには頭金がある程度必要です。
しっかりした勤め先で真面目にコツコツ自己資金を溜めてきて、ローンを使わずに建てられたり借りたとしても支払いがほんの少しだったりする人は建ててもいいと思います。
ただし結構な額を借り入れをしないと建てられないという人は、かなり悩んでしまうところでしょう。
ローンの支払い例
いくつか例を挙げると
例①
家が2000万円で頭金1000万円なら
ローン1000万円で10年払いなら月々87600円
これはボーナス無しなので何とか払えるという人もいるのでは?
10年払いなので65歳の定年には払い終わります。
60歳を過ぎてから給料がいくらになるかによると思うので、そこをしっかり勤め先に確かめておきましょう。
例②
家が2000万円で頭金500万円なら
ローン1500万円で15年払いだと月々89770円
払い終わりが65歳を過ぎるのでリスクがあります。
この場合は家をもっと安くした方がいいと思います。
例えば夫婦2人の間取りに子供などがたまに泊まる部屋1つ足すくらいなら1500万円ぐらいで建てられます。
そうすれば例①と同じで、ローン1000万円で10年払いで月々87600円です。
50歳過ぎで住宅ローンを組むときのポイント
ポイントは完済年齢を何歳で考えるか。
60歳までに払い終わるならベストですが、その先も払うローンなら定年の65歳までの給料次第です。
それから中小の会社の中には65歳までの雇用をあいまいにしているところもあるので、そういうところにお勤めなら60歳までに払い終わるローンが安全です。
一方で頭金もあまり出さず支払いは5〜6万が希望なら小さな平屋でも少し厳しいので、新築ではなく30年くらいなんとか持ちそうな程度の良い中古を探した方が、老後の生活がきつくならずに済むと思います。
ただ後で修理などでお金がかからならい中古住宅を探すのは結構難しいので、費用はかかりますが住宅の診断をしてくれるインスペクションを利用した方が良いでしょう。
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