坪単価に入ってない!新築注文住宅の付帯工事費用の相場をリアルに解説

付帯工事とは家の本体工事以外にかかる工事で、水道管を引いてきたり家が傾かないよう地盤補強をしたりするなどがあります。

これらは坪単価や広告に出ている金額以外にお金が必要になるため要注意です。

予算オーバーや後で「聞いてないよ!」となるのを防いでもらうため、住宅業界20年の管理人が全ての項目をわかりやすく解説し、相場金額もお伝えします。

 

付帯工事を知れば予算オーバーと無駄時間を防げる

付帯工事には浄化槽工事や仮設工事など、聞き慣れない上に種類が多く、しかも100万超えの高額工事もあるため要注意です。

散々調べたり見学したりして、いざ見積もりの段階で予算が合わないことがわかれば、それまでの時間は全て無駄になってしまいます。

ですので早い段階で主にどんな項目がありいくらくらいかかるか知っておくと、予算オーバー防止だけでなく忙しい方には無駄時間防止にもなります。

 

付帯工事の主な項目と相場!

30坪くらいの単世帯の家の相場をお伝えします。

「家を建てるにはやらなければいけない、でもすごく高くなるの可能性がある」項目は要注意なので★印を付けました。

 

金額はあくまで目安で、かからない場合もあれば下記の相場よりもっとかかる場合もあることは、ご了承下さい。

※一応当サイトでそれらを入れたコミコミ平均坪単価も紹介していますが、あくまで平均です。

項目 相場 解説
仮設工事 20万円前後 工事中用の電気水道、トイレなど 本体工事費に含まむ会社もあり
給水引き込み工事★ 30〜80万円 道路下の水道管から敷地内の水道メーターまでの接続工事 距離があると100万以上もあり
屋外給排水工事★ 50万円前後 水道メーターから建物までの給水管と、排水先まで排水管を接続する工事 距離があるともっとかかる
浄化槽工事 50〜80万円 必要な地域のみ 建物の大きさで価格は変わる
ガス配管接続工事 30万円前後 道路下に都市ガス管があり利用する場合に必要
基礎補強・地盤改良工事★ 20〜150万円 どんな補強を行うかで大きく違う
カーテン・エアコン・照明 50〜80万円 本体工事費に含まれている場合もあり
解体工事★   古い建物や塀、庭木を撤去する場合にかかる 規模によってまちまち
整地・造成工事★ 30〜200万円 砂利を入れるだけからコンクリート基礎でまわりを囲うなど金額差が大きい
外構・エクステリア工事 50〜200万円 門や塀、駐車場など 希望により金額に差が大きい 予算によっては後でやるのも可

 

工事ではないけどかかる費用と相場

いわゆる工事ではないけど注文住宅を建てるときにかかる費用をご紹介します。

項目 相場 解説
設計料 20万前後 ハウスメーカーの場合の金額 設計事務所に依頼するともっと高い
確認申請費 20万前後 こういう家を建てますよという書類を作り行政に確認してもらう費用
土地の各種許可申請費 20〜100万円 宅地造成許可 開発許可 分筆、境界確定、農地転用許可or届け 農振地域除外申請などなど 条件が該当すれば必要
地盤調査費 5万円前後 地面の支持力を調べる費用 専門業者に依頼 補強が不要か必要かとどんな補強が適切か調べる
仮住まい費用 家賃×工期 住んでた家を壊して建てる場合に、工事のあいだ住むアパートなどの費用

 

付帯工事費は総額のざっくり10〜20%かかる

ざっくり言うと注文住宅では総額の平均10〜20%の付帯工事費がかかります。

でも10%で済むのは、水道管の引き込みなどが終わっていてきれいに整地された、数区画で販売されている分譲地を購入するケースくらいです。

それ以外の方は最低でも20%はかかると思っておいた方が安全ですし、でこぼこの荒れ地や田畑、ぽつんと寂しい土地などはもっとかかります。

 

付帯工事とは別に諸費用がかかる

こちらの記事で詳しくご紹介していますが、付帯工事の他に登記費用やローン関係などの諸費用が総額の10%くらいかかります。

※諸費用については↓の記事で詳しく解説しています。

「新築の諸費用の相場はいくら?注文住宅・建売・マンションの全項目」

 

付帯工事などを含めて予算に合う坪単価

なんか「お金がかかりそうで注文住宅を建てるの無理かも」という声が聞こえてきそうですね。

「じゃあ坪単価いくらの会社を探したらいいの?」とか。

そこで予算に合う坪単価の計算例を載せておくので参考にして下さい。

 

例①

月8万円の支払いにするには総額3000万円以内の計画にしなきゃ。

付帯工事+諸費用=30%なので900万かかるな。

3000万円−900万=2100万円 の本体工事費の家を探すと・・・

30坪の家が欲しいので2100万円÷30坪=70万円 

つまり付帯工事と諸費用を含まない坪単価70万円の家を探せばいいんだな。

 

例②

月7万円の支払いにするには総額2600万円以内の計画にしなきゃ。

付帯工事+諸費用=30%なので780万かかるな。

2600万円−780万=1820万円 の本体工事費の家を探すと・・・

30坪の家が欲しいので1820万円÷30坪=60万円 

つまり付帯工事と諸費用を含まない坪単価60万円の家を探せばいいんだな。

 

要注意!営業テクニック

すごく安い家や限定◯棟などで安く見せている会社は、これらの付帯工事やその他の費用が割高だったり、他社ではかからない訳のわからない費用を取っていたりすることが多いです。

管理諸経費やら委託契約費やら運搬費で合計数百万円の追加とか「何だそれ?」みたいな話しはたくさんあり、結局普通の値段だったりむしろ高かったりなんてザラです。

 

ぱっと見の金額に惑わされないようにして必ず総額で検討し、他社からも見積もりを取って怪しい項目がないか見比べましょう。

さらにそういう会社は他社も見られてボロが出る前に契約させようとするので、今月限り!などと短期で契約を迫ってきますから、必ず見る前に他社見積もりを取っておく方が安全です。

 

まとめ

主な付帯工事項目や相場はかなりリアルに書いたつもりですが、実際は家や土地の条件によって変わるのも事実です。

また安い会社は付帯工事や諸費用が高いというリスクもあるので、見学などをする前にネットでざっくりでも見積もりをいくつか取って置くと安全です。

契約直前になって予想外の高額工事がわかって慌てたり、時間の無駄になったりしないよう注意して下さい。

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