玄関ドア用のリモコンキーは、リモコンを持っていれば玄関のロックが解除され車のように入れます。
両手が荷物でふさがっていてもバッグから鍵を探さなくてよくイライラを解消。
でも隠されたデメリットはないのか?故障した時の修理費は?
住宅業界20年の管理人が「自分が選ぶとしたら?」を前提に徹底的に調査しました。
リモコンキーに対する不安
我が家が建てた頃は商品も少なく金額も10万近くしたのでやりませんでしたが、5〜6年くらい前から値段も下がり採用するお宅が激増しました。
そこでリモコンキーを自宅に取り入れる場合に多く聞かれる不安は実際どうか?費用はいくらかかるか調べました。
停電したら家に入れないが対策あり
家の電気を使うタイプのリモコンキーだと停電で動かず入れなくなります。
そんな時のために持ち歩くリモコンには普通の棒の鍵も内蔵されていて、それでも開けられるようになってます。
車といっしょですね。
また停電に影響されない電池式もあります。
こちらは電池寿命は約1年、電池切れが近づくとピピピピと普段はしないような連続のアラーム音がして教えてくれます。
電池買うのは面倒だけど1年に1回ならいいかな?
我が家で採用するなら電池式ですね。
壊れたら修理費はいくらかかるか?
故障はやはり電動の鍵本体が多いですが、ドアハンドルごと交換ではなく、丸い鍵本体の交換になります。
またリモコンや緊急用の普通の棒状の鍵はそのまま継続して使えるので、それは買い直す必要はありません。
ただ部品代がだいたい1個1〜1.5万円で、これに技術料と出張料がプラス7〜8,000円なので、修理費総額は2万円前後が相場。
鍵はドアハンドルの上と下の合計2つあるので、そうそう無いでしょうが同時に壊れれば4万円くらいかかります。
機械ものには必ずあるリスクですが、なかなかな金額なので事前に承知しておきましょう。
部品の寿命はだいたい10年くらい
これはメンテナンス依頼を受けた感覚値になってしまうんですが、電動系は早いと7〜8年、平均すると10年が寿命です。
我が家の電動シャッターもセンサーと基盤がいかれて7年目で交換、8万弱払いました。
10年超えても動いている換気扇のモーターもありますが、目安はやはり10年でしょう。
ただ最も怖いのは10年以上先でしょうが、部品が廃盤になって交換できない、という事態です。
場合はドアごと交換する必要はありませんが、ドアノブごと交換になります。
同じようなリモコンキーのドアノブへ交換するなら10万円くらい(部品代8万〜+工事費2万円の相場)、やっぱりリモコンキーはやめた!となって普通のドアノブへ交換なら5万円前後といったところでしょう。
閉め出されは現行品は対策されている
ある人のブログで「リモコンを持たずに外へ出て自動で鍵がかかり締め出されてしまった!」というトラブルを読みました。
実は私はこれが故障よりも不安です。
リモコンキーには締め忘れ防止で、ドアを閉じてから設定した時間が過ぎると自動で鍵が締まる機能が付いてます。
これが勝手に作動して「ポストへ郵便物を取りに行ったら閉め出された!」とかはイヤですからね。
そこで各メーカーサイトで説明書を読んでしっかり理解してみました。
結論から言うと各社ともリモコンで鍵を開けて外へ出ないと、自動ロックは作動しません。
・リモコンではなく手動で鍵を開けて外へ出た場合
・鍵がかかってない状態で外へ出た場合
は自動ロックが作動しないのです。
つまりリモコンを持って外へ出る、あるいは中へ入るという動きをした時だけ自動ロックがかかるので、閉め出されの心配はなさそうです。
でも閉め出されてしまうケースもあり
ところが改めて閉め出された人のケースを読んでみると、
「帰宅して玄関を開け、リモコンが入ったバッグを玄関内に置いて、車に再度荷物を取りに戻っている間に、風でドアが締まってしまった!」となっています。
これは風の強い冬なんかありそうで怖いですね。
ただ調べると、数年前のリモコンキーはこの自動ロックをオフにできませんでしたが、こういったトラブルが結構あったのか、今は全ての製品がオートロックがオフにできるので、不安な方は切っちゃうのも手です。
でもこの機能を切っちゃうのはリモコンキーの魅力を半減させてしまう・・・
この場合は私もやってますが外のどこかに合鍵を隠しておくか、あるいは親兄弟の家がそばなら合鍵を置いておくとかですね。
改めてメリットを考える
リモコンキーのメリットを改めて挙げてみましょう。
・帰宅したときに買い物、バッグ、子供、と両手がふさがってる時に楽
・夜バッグの中から鍵をごそごそ探さなくていい
・子供を冷たい風、雨にさらさず済む
どれも大きなメリットですよね。
特に残業してクタクタになって帰ってきたとき、かわいい赤ちゃんがを抱っこしてるとき、などは、やっといて良かった〜になりそうです。
鍵をなくしてもドアの鍵を交換しなくて良い
今までの鍵では、子どもが鍵を無くすと防犯を考え、ドア本体の鍵+持ち歩く鍵の全部を交換する方もいて、20,000円〜40,000円くらいかかってました。
でもリモコンキーなら、手元に残ったリモコンを全て再登録すれば、無くしたリモコンは使えなくなるので、交換の必要はありません。
リモコン再購入は高いのでカードもおススメ
ただしリモコンを無くして追加で買うとなると、最近のものは10,000円くらいでもありますが、ちょっと古い型だと15,000円〜20,000円の機種もあり、ここは選ぶときに必ずチェックしたいポイントです。
我が家の無くし物キングの上の子にそんな高額な鍵を持たせるのは怖いな・・・
なので私ならカード併用タイプにして、子どもにはカードキー(2000円くらい)をもたせます。
無くしても再登録で無効にできるし、普通の合鍵を作るのと同じくらいの損失で済みます。
ただカードキーはカバンから出してドアノブにかざす必要があり、近寄っただけでは開きませんのでご注意を。
普通の鍵で不満がないなら無理にやる必要なし
機械ものなので何でもそうですが、故障や修理費がかかるのは仕方がありません。
ただそれらがちょっと高いので、別に欲しくもないのにサービスだからとか、標準装備だからとかで付けると後悔します。
普通の鍵に変更して差額を引いてもらうのも、ぜんぜん有りです。
確かに使えば便利でしょうが、故障して金額を見たとき「やっぱりやめときゃ良かった」になる確率は高いです。
今まで普通の鍵で不便を感じていないなら、やめておいた方が後悔はありません。
もともと欲しい!人はコストを承知してやるべき
逆にもともと欲しい!と思っている人はぜひやるべきです。
確かにお金はかかりますが、それはどんな機械も一緒です。
普通の鍵なら壊れないかと言えばそんなことない訳ですからね。
・夜に両手に荷物を持って帰宅して閉まった玄関の前でため息が出てしまう
・大雨や強風の日に小さなお子さんを抱っこして帰宅して一刻も早く玄関を開けたい
・深夜にヘトヘトになって帰宅しバッグの中からなかなか鍵が見つからずイライラ
こんな方は修理費が例えかかったとしても、それ以上の快適さが何年間も、何千回も得られるはずで、付けない方が絶対後悔します。
特にフルタイムの共働きの方や、小さなかわいいお子さんがいる方には、ぜひ付けて欲しいですね。
まとめ
リモコンキーに限りませんが、デメリットや故障のリスク、修理費を事前に知っておけば、いざその時がきても後悔まではしないと思います。
ただもともとやりたいことなのかは重要で、別に欲しくはなかったけどサービスで付いてきた、だとトラブルのたびに「やめときゃ良かった」となりがちです。
一方で元々いいなあ、付けたいなあ、という方は今回のリスクや費用を理解した上でぜひやるべきです。
故障してお金がかかるのは例えばスマホも一緒、でも便利だから使いますよね?
リモコンキーの楽ちんさを毎日手に入れられるなら、そして故障時の費用がわかっているなら、後悔はしないでしょう。
ぜひ本当に欲しいものか?を自分や家族に確かめてから判断をしましょう。