新築の見積もり期間はどれくらい?遅いか確かめ早く出してもらう方法

見積もりを頼んだのに遅い!ということはありませんか?

だいたい見積もりが出てくるまで、どれくらいかかるのかを今回は解説します。

一律に◯週間ということはなくて、実は頼む会社の種類によって違うんですよ。

それぞれの目安がわかれば、遅いとイライラすることも、軽く見られて後回しにされてる?と心配することもありません。

住宅営業20年の管理人が見積もり作成の裏側をお伝えします。

会社別の平均見積もり作成日数

見積もりを作るおよその日数は、頼む相手の会社の種類によって違います。

速い順から目安はこうなります。

ハウスメーカー 2〜3日

フランチャイズ加盟店や地域メーカー(1週間くらい)

地場工務店(2週間くらい)

設計事務所(1ヶ月くらい)

ではその内情を見てみましょう。

大手ハウスメーカー

大手はパソコンで専用の見積もりソフトを使って作るので、図面と敷地状況がわかっていれば、極端な話し1日で作れます。

使う材料などが決まっていて、坪単価で本体価格がすぐに出るからこそできる芸当です。

一応チェックなどで余裕を見ても3日あれば十分です。

ただしソフトに入っていない特殊な工事があると、1週間以上かかったりすることもあります。

フランチャイズや中小メーカー

フランチャイズとは地場の工務店に加盟してもらい、開発した家モデルを支給し販売する、中規模メーカーに多い展開形式です。

この場合も建物本体については値段がほぼ決まっているので、専用の見積もりソフトですぐ作ることができます。

また限られたエリアで展開する中小メーカーも、基本的に本体関係はソフトで作成なので、その部分は時間がかかりません。

ただ付帯工事などはその都度見積もることが多いので、大手よりは時間がかかりますが、この後にお話しする工務店単独で作るのに比べるとだいぶ速いです。

地場工務店(個人大工も含む)

こちらは図面をもとに1から材料を選び、使う数を数えて値段を積み上げていく見積もりの作り方です。

そのため作成に時間がかかってしまいますが、おかげで「コストをかけるところ抑えるところ」を調整できたり、自由に使う材料を選べたりするメリットがあるので仕方ないところでしょう。

設計事務所

設計事務所は家の間取りや使う材料をお客さんと細かく打ち合わせして、決めた予算で建てられる工務店を入札で選んでいきます。

設計事務所が入札に参加する全ての工務店と打ちあわせをしてから、各社の金額が出てくるので早くて1ヶ月程度の時間がかかります。

設計事務所はお客さんと工務店との間に入る仲介的な役割であり、上の3者と違って見積もりを直接作る訳ではないので、その点は理解しておきましょう。

平均と比べて遅い裏事情

平均は上記の通りなのですが、頼んでみると明らかに遅い時もあります。

これは何故か?営業的な事情からお答えしましょう。

お客さんの真剣度

まず一つ目はお客さんが自社をどれだけ候補として真剣に考えているか?は見積もり作成の優先度に影響します。

例えば建物の説明とかはウワの空で「そんなのはいいから金額だけ教えて欲しい」というのが透けて見える方。

これはすごく初期段階の方か、もう依頼先がほとんど決まっている方か、とにかく金額だけで比べたい方か、のどれかで見積もりを渡しても商談にならないことが多いです。

依頼先がほとんど決まっている方は丁寧にお話しを聞いていけば商談になることもあるのですが、それ以外は可能性が薄いので忙しいと後回しになってしまいます。

適当な見積もり作ってさっさと渡して見切っちゃう営業もいますが、後々の見積もり違いのトラブルを嫌う営業や工務店は、後回しにしてでも真面目に見積もりを作ろうとするので、後回し=テキトーという訳ではないですけどね。

絞り込み最終段階だと探り合いで遅くなる

逆に絞り込み最終段階のお客さんで自社も有力な候補だと、競合相手の見積もり金額がわかった後に見積もりを出したい、という駆け引きで待たされることもあります。

特にある程度値引き幅を持っているメーカー同士の競合になると、お互いに相手の見積もり出るのを待つので、どちらもなかなか出さないという状態です。

「次回は見積もりを出しますね」と言われたので行ったのに、図面や仕様の打ち合わせで終わって、また「次回出します」と伸ばされ続けることも。

こうなるとメーカーでも1ヶ月以上かかることもあります。

特に大手メーカー同士だと相手の締め日を知っているので、そこを越えさせようとしたりと、見えないこころでバトルが展開されます。

まあお客さんは振り回されることになり、いつまで経っても見積もりが出ないのでフラストレーションが溜まります。

早く出してもらうには

まず第一に見積もりを頼む時はいつ頃できるか必ず聞きましょう。

聞いておけば営業マンは答えた日に間に合わせるように動きますし、これがうやむやだったり「出来上がったら連絡します」だと、忙しくなったときに後回しにされる可能性が高まります。

同じ理由で希望日があるなら「◯日までに出して欲しい」と伝えるのも効果があります。

初めての買い物なので言って良いのかわからない方もいるでしょうが、前半でお話しした平均と比べ無理ない範囲であれば、頼んでも全く問題ありません。

そして当たり前ですが、あなたの会社も候補として考えてますよ、と伝わるようにするとより良いでしょう。

その方法は簡単で、その会社の家についての説明をしっかり聞くこと。

やはり熱心に話しを聞いてくれるお客さんの方が、営業マンも人間なので見積もりを一生懸命に早く作ってくれます。

見積もりの前に図面打ち合わせの時間がかかる

見積もり期間のお話しをしてきましたが、それは見積もってもらう会社の図面ができていることが前提です。

このため見積もりを頼む前に見積もり用の図面を打ち合わせする時間が必要になります。

それはお客さんの要望や会社の設計の忙しさによりますが、毎週末打ち合わせできたとして2〜3週間くらいかかるでしょう。

ですので見積もりをもらうまでには図面打合せ+見積もり作成の時間がかかることを忘れないで下さい。

「見積もりだけ欲しい」は後々トラブルになる危険あり

たまに他社の図面を持ってきて「この間取りでいいから見積もってほしい」という方がいますが、会社によって「できること、できないこと」があるので、無理やりその図面で見積もりを作っても、実際に建てる金額と変わってしまいトラブルのもとです。

必ず見積もってもらう会社で図面を作った上で見積もりするようにして下さい。

もし忙しくてそんなに時間が取れないという方は、下のタウンライフのようにネットから図面と見積もりをセットで依頼できるサービスを利用するのも良いでしょう。

その中の希望に見合う会社を絞ったあとで、直接どんな家を作っているのか話しを聞きに行くのも一つの方法です。

まとめ

各社の見積もり期間の平均は以下の通りです。

ハウスメーカー 2〜3日

フランチャイズ加盟店や地域メーカー(1週間くらい)

地場工務店(2週間くらい)

設計事務所(1ヶ月くらい)

遅くなる理由は、お客さんの自社に対する真剣度と、競合状態でお互いに相手の見積もり待ってしまう、があります。

対策は、いつ頃できるか聞く、希望の時期があるなら伝える、そして家の説明もしっかり聞く、です。

ただし見積もりを作ってもらう前に、その会社と図面の打ち合わせをする時間が必要です。

図面は他社のでいいから見積もりを作って!、は後々トラブルになりやすいので注意しましょう。

広告

お金
スポンサーリンク
スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました