実際にリビング階段にして感じたメリット・デメリット!寒くて後悔するってホント?

子育て(これからも含む)世代の方に関心の高いリビング階段。わが家もリビング階段になっていますが果たしてやって後悔しないのでしょうか。

実体験からのメリットデメリットをお伝えします。

リビング階段の種類

リビング階段とも呼ばれますがリビングに階段がある間取りのことで、玄関に入ってすぐのところに階段のある従来の間取りと大きく違います。

細かく言うとリビングの壁面に階段のがり口がぽっかり空いている「壁入り口型」、リビングの中にステップを見える状態で配置する「オープン型」、そしてリビングを通ってその先に階段がある「別室型」があります。

私が営業マンだった時は壁入り口型が割合では多かったですね。わが家は結局別室型にしたのですが、それについては後半でお話しします。

現在リビング階段を採用される方には「オープン型」が圧倒的な人気です。

ただオープン階段は横や足元の視界が抜けているので、怖いと感じる方もいます。また女性の方だとリビングに人がいるとスカートで上がり下りするのが気になるという欠点もあります。

リビング階段のメリット

子供とのコミュニケーションが取りやすい

リビング階段の最大のメリットは、家族、特にお子さんと会話ができるという点でしょう。帰宅した時も出かける時も必ずリビングを通るので、自然と会話が増えるという訳です。

ただでさえ年齢とともに会話が減るし、玄関入ってすぐ階段だと帰ってきてそのまま2階に上がってしまえばコミュニケーションは激減です。

しかしリビング階段で必ず親の前を通れば、会話がなくとも表情や雰囲気で機嫌もわかるし、何かあったのかな?など気付きも増えるでしょう。

実際リビング階段を取り入れたほとんどの方はこれが目的でした。子供にとってはウザったいかも知れませんが、親にとっては大きなメリットです。

リビングの広がりとデザイン

また階段を玄関前に設置する場合はホールを広くしなければなりませんし、家の奥に配置すれば廊下が必要になります。

一方リビング階段で特に壁入り口型の場合はリビングと階段前の空間を共用できるので、少しですが家の面積を抑えることができます。

さらにオープン型はスタイリッシュでリビングの雰囲気にアクセントを加えてくれます。

リビング階段のデメリット

暖房がききにくい

リビング階段の一番のデメリットは、暖房がききにくいことでしょう。暖房で温まった空気が、階段から2階に上がってしまい効率が悪くなるためです。

わが家は関東ですが、断熱材と窓を寒冷地仕様にして建てました。そのためある程度断熱性は高いのですが、日によっては寒いと感じることがあります。

寒いのは何より許せない!暖房の光熱費が心配という方は慎重に検討しましょう。

ちなみに「壁入り口型」のリビング階段の場合は、入口にノレンを付けるとそれだけでかなり暖房のききがよくなるのでおすすめです。

冷房のききは悪くない

「リビング階段は夏の冷房もきかないのでは?」と良く誤解されます。しかし実際に住んでみると、夏はそれほど暑くありません。

冷気は温かい空気と逆で下にたまるので、リビング階段で暑くてたまらん!ということはありません。

わが家は吹き抜けにもなっているので冷房がきくまで多少時間がかかりますが、一度涼しくなってしまえばその後は快適です。

子供の友達がリビングを通る

そしてリビング階段のもう一つの大きなデメリットは、子供の友達が遊びに来た時リビングを通るという点で、これは休みの日はルームウェアでダラダラを満喫したい、という方にとっては大きなデメリットです。

こう感じる方は意外に多く「暖房のききが悪い」の理由ほどではありませんが、休日にリラックスしたいためにリビング階段を却下したお客様も実際にいました。

音や匂いが2階に伝わる

吹き抜けほどではありませんが、音や匂いが2階に上がってしまうこともリビング階段では実際にあります。風邪で寝込んでいると下の階のテレビの音や話し声が結構気になるという声も・・・

またキムチ鍋やカレーなどを料理していると、2階までその匂いが流れてきますね。2階のホールに洗濯物を干す間取りを考えている方は要注意です。

吹き抜けと相性の良いオープン型リビング階段

もし吹き抜けをリビングに計画されているなら、そこにオープン型のリビング階段を置くと、開放感とスタイリッシュさが倍増します。

また吹き抜けをやる時点で寒いのは覚悟の上だと思うので、心おきなくリビング階段ができるはずです。吹き抜けをやるならリビング階段をやめても寒さは極端には変わりません。

それならで両方やった方がきっと満足感は高いと思うのでおススメです。

別室型のリビング通って階段のススメ

わが家はリビングを通ってその先の別室(廊下)に階段があります。

リビングからは見えない配置ですが、子供は必ずリビングを通って帰宅と外出することになるので、コミュニケーションは取れるようになっています。

このリビング内に階段を置くのではなく、リビングの奥にドアを付けてその先に階段を取る、別室型のリビング(通って)階段は、リビング階段のデメリットを解消してくれます。

まずリビングに階段の入り口が無いので、暖房が2階に逃げていかないため、冬の寒さがかなり解消されます。

というか普通のリビングと同じです。また匂いや音も上がっていかないので、これも解決されます。

さらにわが家は階段のある廊下に洗面所やお風呂があるので、スッピンで2階から下りてきてもお客さんと顔を合わさず化粧ができます。

リビング内に階段を配置した時のスタイリッシュでオープンな雰囲気はありませんが、子供とのコミュニケーションが取りたいけど寒いのはイヤ!という方にはとてもおススメです。

私が実体験からプッシュしたので、担当したお客様には結構採用してもらっていました。

ただ残念ながら「休みの日にリビングでリラックスしてるとこに子供の友達が来るのは困る」は解決できません。

これがどうしても嫌な方はリビング階段をあきらめるしかないです・・・

まとめ

リビング階段は、特にお子さんのいるご家庭におすすめの間取りです。

もちろんリビングが寒いと我慢できない、休日に子供の友達がリビングを通るとリラックスできない、という人は慎重に考えた方が良いでしょう。

大切なのはメリットだけでなくデメリットを知ったうえで考えること。住んでから「こんなはずじゃなかった!」とならないように、今回の記事を役立ててもらえたら嬉しいです。

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